新年、明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、旧年中はひとかたならぬご厚情を頂きありがとうございます。
本年も、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の流行による制約下での生活も3年目となり、またロシアによるウクライナ侵攻が始まり、世界中に大きな衝撃を与えました。そして記録的な円安や物価高などにより、私たちの暮らしを取り巻く状況が急激に変化しています。
人々の価値観やライフスタイルが変化していく中、子育て支援に求められるものも刻々と変化しています。何が正解か分からないことも多くある中、こんな時代だからこそ、私たちが設立当初に目指した「どんな立場の市民であれ、一人ひとりが主人公として幸せと豊かさを実感できる市民社会の実現に寄与する」という目的に立ち返り、やるべきことをやっていくことから一歩一歩前進してきました。
2022年はこんな年でした
2021年4月から運営をスタートした「西区地域子育て支援拠点スマイル・ポート」は、1年目にコロナの影響によりアウトリーチに積極的に取り組めなかったこともあり、2年目にはコロナ禍ではありますができるだけ外部との連携の再構築を図るよう心掛けました。新しい取り組みとしては、みなとみらいにキャンパスができた神奈川大学経営学部の「マネジメントプログラム」という授業において、学生との共同プロジェクトを実施しました。テーマは「MM地区に子育て支援の芽を吹かせよう」。西区内の各地域には地域住民による様々な子育てを応援する場がありますが、MM地区にはそのような場がありません。スマイル・ポートの知名度も高くないのが現状です。その現状を踏まえて、学生と共に、まずMM地区の住民にスマイル・ポートを知ってもらうことに重点を置いた取り組みを試みました。もう一つ、NPO法人アクションポート横浜が実施している「横浜サンタプロジェクト」にもお声がけいただき、スマイル・ポートで「学生サンタ」の受け入れを行いました。私たちが考えるスマイル・ポートの役割の一つに、若い世代から子育てを身近に感じることができる環境づくりがあります。今後も大学や学生たちとの連携を継続していきたいです。
西区南軽井沢と中区本牧和田にある親と子のつどいの広場では、地域の親子へのサポートとして一時保育を実施しています。年々そのニーズは高まってきています。地域密着だからこそできる寄り添い型支援の場として、地域子育て支援スマイル・ポートとも連携しながら地域の親子をサポートしてきました。
子育て支援施設と同様、放課後キッズクラブもコロナ禍では利用人数の制限を設け、感染拡大防止に努めながらの運営が続いています。少しずつプログラムも再開してますが私たちが運営する4つのキッズクラブの合同イベントなどは実施できずにいます。2021年4月からの制度変更による運営管理の煩雑化についても、システム会社に相談しながら改善に努めてきました。
子どももスタッフもマスクをつけてのコミュニケーションという中で、思いがうまく伝わらない時があります。12月中旬に、年1回開催している法人全体研修を3年ぶりに集会形式で開催しコミュニケーションについて考える機会を設ける予定でしたが、コロナの感染状況が拡大してきたので3月に延期することになりました。
子育て情報発信事業の「よこはま子育て情報スポット」と「ベイ★キッズ」はオンラインを活用した発信を強化して情報を提供することで横浜の子育てを応援してきました。ベイ★キッズではLINEを使った読者との双方向のコミュニケーションも模索してます。12月2日に3年ぶりにリアルイベントを開催しました。ベイ★キッズマガジン46号との連動企画の「アンガーマネジメント講座」です。受付開始後すぐに定員に達する人気ぶりでした。
ダブルケアサポート事務局として新たに取り組んだ「ダブルケア月間2022」には全国からたくさんの団体が参加して、2月にダブルケア啓発を集中的に行うことができました。今年2月から始まるダブルケア月間2023はただいま参加団体を募集しています。月間事業の詳細はダブルケア月間の公式サイトをご覧ください。
2023年は「飛躍」と「向上」
2023年は「癸(みずのと)卯(う)」年です。兎には跳ねる特徴があるため、景気が上向きに跳ねる、回復すると言われているということで、縁起の良い年のようです。
この新しい年が、コロナ禍の閉塞感に包まれた3年から脱することができ、生活が向上する年になるよう心より祈念致しまして、私からの年頭のあいさつとさせていただきます。
2023年1月5日 理事長 東恵子