新年、明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、旧年中はひとかたならぬご厚情を頂きありがとうございます。
本年も、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の流行による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続いた厳しい一年となりました。そして新たな変異株による感染拡大など心配は尽きませんが、治療薬ができたり3回目のワクチン接種も開始されるなど、少しずつではありますが明るい方向へ進んでいるように感じます。
2021年はこんな年でした
当法人にとって大きなチャレンジとなる「西区地域子育て支援拠点」の運営が4月から始まりました。「地域子育て支援拠点」とは、横浜市の各区に設置された子育て支援のいわゆるセンター的機能を持った拠点です。区役所と協働の元、妊娠中から未就学児の子育てをサポートしていきます。
乳幼児の親子へのサポートは当法人が2003年4月から親と子のつどいの広場事業で長年取り組んできましたが、地域密着のつどいの広場事業と異なり、地域子育て支援拠点は西区内全域はもちろん区外からもたくさんの親子が来るところです。つどいの広場のように家庭的な雰囲気でひとり一人の親子にじっくり向き合うことがなかなか難しいところはありますが、気軽に利用しやすいのは拠点だと感じます。
長年子育て支援に取り組む中、もっと早くこの親子に出会っていれば、ということが多々ありました。いかに支援を届けるか、当事者に出会うことができるかがカギとなる子育て支援において、「親子が気軽に足を運べる」要素はとても重要です。2017年4月から運営している、横浜アンパンマンこどもミュージアム内にある「よこはま子育て情報スポット」もまさにこれで、数こそ多くはありませんが、遊びに来たついでに支援に結びつくことができたケースがあります。
地域子育て支援拠点にはとても広い遊び場があります。また、親子で楽しいひと時を過ごせるようプログラムも工夫しています。遊び場として気軽に立ち寄っていただき、遊びのついでに、ちょっと心配なこと、困ったことなどあったら気軽にスタッフに声をかけてくれたらと思います。
放課後キッズクラブの運営にも4月からの制度変更による変化がありました。利用区分が細分化されたことにより、一部の利用者にとっては負担が軽くなった一方、運営管理が煩雑化しました。横浜市内の全小学校に設置されている放課後キッズクラブですが、運営管理方法は各運営法人に任されているため、制度変更などがあるとそれに伴い運営管理方法も変えていく必要があります。長引く新型コロナウイルスの影響で利用制限せざるを得ない状況のため管理業務に時間を割く時間もありましたが、通常の運営を想定して、現場のスタッフが子どもたちひとり一人に関わる時間を確保するためにもっと効率的な運営方法を考えていく必要を感じています。これは2022年の課題として取り組んで行きたいところです。
子育て情報発信事業「ベイ★キッズ」ではLINE会員を対象に「選挙へ行ってきました!」企画を開催しました。イベントが全くできない中、読者との交流を図るツールとして活躍中のLINEを利用した企画です。子育て世代にこそ選挙に行くきっかけを!という社会参画の狙いがあります。第49回衆議院議員総選挙へ行って投票証明書を写真で送ると抽選でプレゼントが当たるという内容です。
メルマガの時よりもLINEは利用者の参加がしやすいように感じます。今後もコンセプトである双方向の情報発信ツールとして活用していきたいです。
2021年も法人全体研修は集会形式で行なえずオンラインでの開催となりました。コロナ禍で各種外部会議もオンライン化がスタンダートとなってきており、定例ミーティング等もオンラインを使用しているため参加の敷居は下がりましたが、できれば画面を通しての交流ではなくリアルにあっての研修をしたいものです。法人全体研修の内容はコチラをご覧ください。
ダブルケアサポート事務局としても新たなチャレンジがありました。
2012年にダブルケアという言葉が生まれてから間もなく10年。まだまだダブルケアが知られていないことを問題視し、今一度ダブルケアについて啓発することに力を入れるため「ダブルケア月間」を創設。周知と資金集めの為にクラウドファンディングに挑戦しました。ダブルケア月間は2月です。2月2日の「ダブルケアの日」から月末まで、全国で様々なダブルケア周知のための自主的な取り組みが始まります。当法人では事務局としてだけでなく、拠点や広場、キッズクラブなどの事業を通じてダブルケアの啓発に協力していく予定です。月間事業の詳細はダブルケア月間の公式サイトをご覧ください。
各事業ともに、コロナ禍で「これまで通り」行かなくなったことからいろいろなことを学び、臨機応変に工夫を凝らして新しいことにチャレンジすることへ前向きに取り組んだ1年でした。
2022年はトラのように強くたくましく
2022年は「壬寅」(みずのえとら)です。壬寅は「新しく立ち上がる、生まれたものが成長する」という意味があるそうです。
新型コロナウイルスの影響で様変わりした世の中ですが、その中でも新しく生まれてきたもの、これから生まれようとしているもの、それらが飛躍する年になりますように。
いろいろなことにトライして、この新しい年が、より佳き年になるよう心より祈念致しまして、私からの年頭の挨拶とさせて頂きます。
2022年1月4日 理事長 東恵子