新年、明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、旧年中はひとかたならぬご厚情を頂きありがとうございます。
本年も、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。
2020年1月1日「オリンピックも開催されることですし、明るい話題の多い年になることを祈っています。」と挨拶させていただきました。
まさかその後、新型コロナウイルスがじわじわと世界中を苦しめることになるとは思ってもみませんでした。
そしてこんなにも長く続くことになるとは…。先の見えない状況に不安が募っていきますが、2020年に手探りでも前に進んできたこと、一旦立ち止まって考える時間を持てたことはきっとこれからの新しい時代への糧となることでしょう。
2020年はこんな年でした
これまで「居場所づくり」を大きな柱の一つとして取り組んできた当法人にとって、人が集まることが否定される事態となったことは大きなショックでした。
親と子のつどいの広場や放課後キッズクラブは、緊急事態宣言による休館や休校の影響を受けました。
いつもならば4月に新1年生を迎えてにぎやかなスタートとなる放課後キッズクラブは利用制限が設けられ、また、その中でも三密を避ける工夫を求められるなど現場スタッフは常に不安と緊張感をもって対応することになりました。
親と子のつどいの広場は休館となり、他の公共施設なども全て利用できなくなりました。
そんな中、自宅に引きこもるしかない親子のことが心配で、広場スタッフは「離れていてもみんなの子育て応援しているよ」というメッセージをInstagramを使って親子に届けることを始めました。
このような情報発信に関しては、当法人のもう一つの柱である、よこはま情報スポットやベイ★キッズの情報発信事業の経験値が活かされたと思います。ベイ★キッズは2007年10月から始めたメール配信サービスを2020年8月にLINE配信へ移行しました。
緊急事態宣言解除後は、新しい生活様式を取り入れながらの運営となりました。
多方面から様々なご支援を頂き、現在では感染防止対策をしっかりとれるようになりました。この場を借りてお礼申し上げます。
現在もたくさんの人が集まるイベントの開催は全て中止している状況です。特に自主事業のベイ★キッズで開催していた民間企業とのコラボイベントが全くできなくなってしまったのは残念でなりません。
そして、情報紙ベイ★キッズマガジンの発行についても、配架先の施設等が休館・利用制限を設ける中、発行するかどうかを悩みました。こんな時だからこそ子育て中の親子に情報を届けたいという思いから、WEBで読みやすくするよう工夫し、休刊することなく発行を続けました。
ただ問題となったのが取材です。なるべく人との接触を避けることが推奨されている中で取材へは行けません。そこでZOOM会議システムを使ったオンライン取材を取り入れてみました。
オンラインならその日に足を運べないスタッフも自宅等から参加することができ、勉強会方式を取り入れているベイ★キッズの取材方法としてとても有効だということが分かりました。
ダブルケアサポートの事務局としても、講演会や研修会が中止になる中で、オンラインを活用した方法に切り替え、リアルに会えない代わりに回数を増やして情報交換をするなど工夫をしています。
2021年から新たなチャレンジを
新型コロナウイルスの感染がいつになったら落ち着くか誰にも分かりません。
感染拡大防止に努めながらも新しい支援の形を切り開いていく2021年にしていきたいと思います。
新たなチャレンジとして、4月から西区地域子育て支援拠点の運営をすることが決まりました。
この拠点が開設された11年前にも運営法人として手を挙げましたが、その時は次点で運営権を手にすることができませんでした。その後、拠点とは連携をして西区の子育て支援に取り組んできましたが、現在の運営法人が辞退することになり、突然現れた拠点運営の公募だったため、スタッフも悩み悩んで、応募に踏み切りました。
ZOOMやLINEWORKSを利用して効率よく話し合いを行う中で、この11年でまさに機が熟したということを感じました。これでダメだったら後悔しない、という内容の申請書を書くことができました。みんなの思いが詰まった申請書です。プレゼンテーションも文句なしの出来でした。すばらしい!
1998年から西区で子育て支援に取り組んできたNPOとして、これまでの経験と実績を活かした、私たちらしい拠点運営を目指します。
新しい大きなチャレンジから始まる2021年ですが、放課後キッズクラブの仕組みが大きく変わるなど、いろいろなことに変化がありそうです。苦しい2020年を乗り越えたことに自信をもって、自分の思いを大切に、スタッフたちが各現場で活躍できるよう、人を大事にした運営に取り組んでいきます。
2020年は「会えなくても人とのつながりをつくる」ことへの挑戦でした。
いろいろな方法を試してみる機会になり、ある程度定着してきたように思いますが、やはり直接会うことって大切だな、と改めて思います。
そろそろ人恋しくなってきました。マスクをしながらでも構わないので、自由に会って、いろいろな話をして、笑いあえる、そんな日が一日でも早く来てほしいものです。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
2021年元日 理事長 東恵子